だいたい日刊 覇権村

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玉露を飲んできた!

初めて玉露というのを飲んできた。

玉露とは、お茶の最高級品だ。

普通のお茶とは全く性質が異なる。

 

とりわけすごいのは、

カフェイン含有量だ。

平気で煎茶の10倍近くある。

その量は100mlあたり160mg 。

レッドブルの100mlあたりの

含有量が32mlである事を考えると、

どれほど凄まじいかがわかるだろう。

 

レッドブルが翼を授けるというのなら、

玉露スクラムジェットエンジンである。

レッドブルのような蚊とんぼとは、

格が違うのだ。

 

では、なぜそんな

特殊な茶葉に育つのだろう?

その秘密は育て方にあった。

 

普通、お茶葉は日当たりの

良い所で栽培される。

だが、玉露は若芽が出たところで

日光を遮る覆いを被され、

強制断食生活を強いられる。

 

そのまま長らく虐待を加えて、

普通とは全く違う成分にしてしまう。

お茶っ葉愛護団体があったら、

確実に抗議がくる栽培法だ。

 

人間に例えてみよう。

いたいけな少年を捕まえてきて、

座敷牢に放り込む。

食べ物も与えず、断食を強いる。

そうした苦行により、

強制的に悟りに達した

人工修行僧のような存在。

それが玉露だ。

まずそう。

 

今回の玉露は少しお高めの

茶店で飲んだ。

店員に玉露を注文すると、

「少量になりますがいいですか?」

と聞かれた。

さすが高級品だ。

 

しばらく待って出てきた玉露は、

こんな姿だ。


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いや、これは飲み終わった後ではない。

最初からこの量しか入っていないのだ。

 

店員から詳しい説明を聞いた。

おかわりの際は、

茶釜からお湯を取ってきて、

これと同じぐらいだけ急須に注ぐ。

そしてちびちび飲んでいくと言うものだ。

 

私はおそるおそる一口飲んでみた。

その瞬間あふれ出るカフェインが

神経を直撃し、脳が凄まじい勢いで活性化。

3日後の夜明けまでぶっ通しで

私は全力稼働した。

ということには、ならなかった。

 カフェインに速効性はあまりないようだ。

 

玉露は独特な味がした。

香りも変わっている。

ダシのような味わいがあるというか・・・

 

率直に言おう。

 

昆布茶みたい!

 

だが、口が裂けてもそんなことは言えまい。

最高級品を飲んで

「昆布茶みたい」

などと漏らそうものなら、

店員も抹茶のような

苦い顔をするに違いない。

 

私は本音を包み隠すことにした。

感想は絶対に言うまいと決めた。

 

だが、清算の時、

店員から感想を聞かれてしまった。

 

店員 「初めての玉露、いかがでしたか?」

私 「えっと、あの・・・

独特な味わいというか・・・」

店員 「なかなか形容しがたいですよね。

昆布茶のような風味に近いかもしれません」

私 「そうですね!昆布茶みたいですね!」

 

結論 玉露は昆布茶

 

 

 

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