この前の休日、
寿司を食べる会を開いた。
寿司を食べる会とは、
寿司をみんなで
たくさん食べる会のことだ。
そのまんまである。
寿司はパックのものを
たくさん買ってきた。
バリエーションもかなりある。
寿司のおいしさに皆、舌鼓を打ち、
会は盛り上がった。
だが、しばらくすると、
寿司を買いすぎたことに気づいた。
寿司は余ってるのに、
皆もうお腹いっぱいである。
そして、こんなやり取りが始まった。
「いつもお世話になってるし、
君が食べなよ」
「いやいや、それは悪いって。
どうぞどうぞ食べちゃってよ」
相手のことを気遣いながら、
みんな自分のことしか
考えていなかった。
こうして寿司を食べる会は、
寿司を押しつけあう会になった。
もう当分開かれないと思う。