近くの電機店にモンスターが出る。
そんな噂を聞いたのは、
いつ頃だったろうか。
怖いもの見たさで
その電機店へ行ってみると、
確かにモンスターはいた。
しかも1体ではない。
見切り品コーナーに、
わらわらといる。
他にも、誰も近づきたがらないような
得体の知れないマスコットも
たくさんいた。
ここはモンスターハウスだ。
だが、そこに1人の勇者が現れた。
それは、いかにも多くの
戦場を駆け巡ってきたような
歴戦の主婦であった。
彼女は躊躇うことなく
魔の領域に近づき、
モンスターを鷲掴みにした。
そして、のっしのっしと出ていった。
私は、この豪の者に、
モンスターハンターの称号を
送ろうと思う。