だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

ピザに見る国際紛争

今日は宅配ピザを頼んで、

みんなと食べた。

ピザはとてもおいしい。

誰に対しても人気のメニューだ。

 

しかし、今日はみんな

疲れ果てた腹ペコピーポーだった。

こうした状況は危険だ。

醜いパイの奪い合いが想定された。

 

国際紛争というのは、

このように限られた資源を巡って

起こることがほとんどだ。

ゆえに求められるのは、

理性的な分配である。

 

今回はここらへんがうまくいった。

交渉を先に進めておいたし、

かなり多めに注文を出した。

 

おかげで食事はつつがなく済んだ。

こうして世界に平和が訪れた。

みんなが幸せになれるはずだった。

 

だが、問題が起きた。

ピザが余ってしまったのだ。

正直、もう誰も食べられない。

だが、誰かが処理しなくてはならない。

 

「ねぇ、君さ。お腹空いてたよね。

若いんだし全部食べちゃっていいよ」

 

「いやー、僕なんかがとんでもない。

ここはやっぱり先輩にお譲りしますよ」

 

「いいですね、目上の人は

やはり敬っていかないといけませんね」

 

このような相手を気遣う体裁を装った

醜い押しつけ合いが発生した。

 

限られたパイの奪い合いではなく、

余ったパイの押しつけ合い。

 

新しい紛争の形が、

そこにはあった。

 

 

 

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