「駅弁を征するものが、京都旅行を征する」
京都旅行はそう言われている。
東京駅でいかに良質な
駅弁を確保するか、
それが今後の趨勢を決定するのだ。
今回の旅行は友人のO氏と行った。
O 「今回は旅行保険に入った」
私 「え、なんで?」
O 「いや、お前が
絶対なんかやらかすから・・・」
それを聞いた私は、
「なんだとお!」
と思った。
が、実際これまで様々な
やらかしをしてきているので、
ぐうの音も出なかった。
しばらくすると、東京駅に着いた。
東京駅はコロナ厳戒態勢で、
注意喚起アナウンスを連発していた。
様々なコロナ対策も行っているようだ。
これならコロナも大丈夫だ。
我々は安心して、駅弁売場へ行った。
うん、五密って感じだ。
我々はコロナについては、
考えるのをやめた。
駅弁は色とりどりの種類があった。
一つずつ解説していくと、
47記事は書くことになる。
なので、我々が買った駅弁だけ、
書いておこう。
私の買った駅弁はこちら。
要するに鶏のめしだ。
表紙に描いてあるなまはげが、
子ども達からかっぱらってきた食材を
ふんだんに使って作られている。
私はわくわくしながら、ふたを開けた。
なんだか散らかっているな・・・。
私の机の上みたいだ。
とても親近感がわいた。
これは当たりかもしれん。
そう思いながら、
私は隣のO氏の弁当も見てみた。
すごい片づいてる。
それに色んな種類があって、
そっちの方がおいしそうだなぁ・・・
あ、私の好物もある。
私は終始、隣を覗き込んでは
物欲しげな目をしながら、
自分の駅弁を食べた。
はらぺこな旅になりそうな予感がした。
つづく