だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

人感センサー電球に変えた話

電気をつけるのが面倒だった。

暗闇の中でスイッチを

探す手間がかったるい。

消す時も地味に面倒だ。

 

今私が抱えている最大の悩みは、

この電気つけるの面倒問題である。

平和な人生を送っていると思う。

 

だが、ふと閃いた。

人感センサー電球にすれば、

すべては解決するのではないかと。

スイッチを入れずとも、

勝手に電気がついてくれる。

 

うむ、天才だな。

令和の諸葛孔明かもしれない。

 

私はすぐさま人感センサー電球を

買いに行った。

 

買って帰るとすぐに設置し、

威力の程を確かめてみた。

部屋を真っ暗にし、

再度部屋に入る。

 

すると、ドアを開けた瞬間、

まばゆい光が室内を照らした。

 

スゴイ!まるで赤壁の戦いだ!

 

私は感動した。

知謀を巡らせれば、

どんな問題でもたちどころに解決する。

まさに知将である。

 

だが、夢は長くは続かなかった。

 

しばらくすると、

部屋は突然真っ暗になったのだ。

 

動きが全くなかったため、

無人と判断されたらしい。

 

あるいは私が人間と

見なされなくなったか。

 

「私はここにいる!

我はここにあり!」

 

と、私は全身を動かした。

 

すると、

 

「おっ、いたのか。メンゴメンゴ」 

 

と、電気がついた。

 

その後も、電気が消えては

腕をふらふらさせたり、 

うろうろ歩き回った。

 

知将には程遠い、

オランウータン並みの

単調な行動だった。

 

 

 

 

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