伊奈バラ園へ行ってきた。
伊奈バラ園とは、
結構遠くにあるにしては、
そう大したことないバラ園だ。
コスパを考えるなら、
もっと近くに面白いものが
たくさんあるので、
そちらへ行った方がいいだろう。
だが、我々は勘定ができないので、
伊奈バラ園へ行くことにした。
バラ園へは友人のO氏と行った。
私もO氏も花にはあまり興味がない。
本当になぜ行ったのだろうか。
こちらは伊奈バラ園の入り口。
記念に我々自身の写真も撮った。
が、美しいバラ達を近くに置くと、
相対的に我々の醜さが際だった。
とても見せられるものではない。
我々は自分達の写真は破棄した。
リンカーンという名のバラがあった。
人民の人民による人民のためのバラ。
O 「これはアメリカという名前らしい」
私 「アメリカ・・・
これが、あの・・・」
私 「こういうのもいいのだが、
もっとこう、ブゥオアア!
って感じの奴が見たい」
O 「花弁が多い奴ね」
私 「そう」
しばらくすると、ブゥオアア!
ってしたやつがちゃんと見つかった。
O 「ブゥオアア!ってしてるか?」
私 「はい」
O 「そうか」
ノックアウト。
ノックアウトされそうなほど
美しい花という意味だろうか。
周りには倒れている人達がたくさんいた。
ノックアウトされたんだと思う。
しばらくすると、こんなものも見つかった。
私 「鐘!いいね!
今ちょうど鐘鳴らしたい
気持ちだったんだよ!」
O 「不思議だな。
自分はそんな気持ちに
なったことは一度もない」
私は思う存分、鐘を
ガランガラン鳴らした。
さて、しばらく鐘を
狂ったように鳴らすと、
様々な意味で頭が痛くなると思う。
だが、安心してほしい。
ちょうど目の前にこんな花がある。
アスピリンローズ。
これをもっしゃもっしゃ食べれば、
頭痛はたちどころに治る。
アスピリンの力は偉大である。
こんなバラもあった。
私 「レッドデビル!いいね!
今ちょうど赤い悪魔が見たい
気持ちだったんだよ!」
O 「どんな気持ちなの、それ」
このようにバラ園は
「これが見たい!」
「これがやりたい!」
と思っていたものが、
ピンポイントに用意されていた。
伊奈バラ園、気配りの場所である。