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宇都宮旅行記 その4 大谷資料館に行ってきた!

 

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宇都宮からバスで20分ほど

行ったところに、

大谷(おおや)資料館という所がある。

名前だけ聞くとかなり

しょぼそうに思える。

 

大谷町の郷土史と歴代村長の

来歴などがつらつらと並び、

入館2秒で睡魔が襲ってきそうな響きだ。

 

しかし、実際は驚くべき場所である。

これほど名前と実態が

乖離するような場所もない。

 

資料館の近辺に近づいただけで、

もはや並々ならぬ気配が漂う。

近くの風景はこんな感じだ。


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もはや日本ではない。

いや、栃木自体、日本かどうか怪しいので、

当然といえば当然かもしれない。

 

この一帯は大谷石の産地で有名だ。

建物にも墓石にも幅広く使われている。

たくさん取れるので、

ここらへんのものは全て大谷石だ。


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自販機も石。


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トイレも石。

 

人間も石。

自分以外全て石。

私だけが唯一ふにゃふにゃな存在だ。

 

資料館の外観はこんな感じである。


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しかもこれが地中深くまで続く。

資料館というより巨大地下遺跡だ。

 

内部は暗く、日光が

届かぬ洞窟になっている。

遮光カーテンで閉ざされた

私の寝室と同じである。


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階段は地下深くへと降りていく。

気温はどんどん下がり、

一気に夏から冬と化す。

 

そして、突然開けた場所に出る。


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この光景を見て、

「しまった!」と思った。

 

こういうダンジョンのモンスターは強い。

物理攻撃力・防御力が

高い奴ばかりだろう。

きっとボスは出口付近にある

巨大な石像が動き出し、

襲い掛かってくるタイプだ。

 

それに比べ、今のパーティー

メンバーには不安が残る。

というか私1人しかいない。

戦士系か黒魔道士系の仲間を

連れてくるべきだった。

 

私は装備を確認した。

 

防具:よれよれのシャツ

武器:ボールペン、スマホ(投擲)

 

これはよくない。

何か・・・他に何かないのか?

私は持ち物を総点検した。

 

すると、ポケットから

くしゃくしゃになった

餃子割引券が出てきた。

 

これで・・・許してもらえるだろうか?

モンスターだって、

モンスターである以前に宇都宮住人だ。

餃子さえあればきっと何とかなるだろう。

 

心に一抹の不安を抱えながら、探索に移った。


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こういうところでは、

たいてい他の冒険者

血祭りに挙げられている。

謎のBGMが流れていたが、

たぶんゲームオーバー曲だろう。

 


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壮絶な戦いの痕。

 


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ここで死んだ冒険者(上級)の墓。

 


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ここで死んだ冒険者(モブ)の墓。

 


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閉じ込められた人間が、

日数を計算するために掘った線。

 


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モブ住人 「こんにちは、ここは大谷資料館だよ」

 

しばらくすると、こんな案内が見つかった。


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この先は、ゲームの

メインストーリーとは別の

裏ダンジョンになっている。

ハードモードを選択した

プレイヤー用なので、

初心者にはおすすめしない。

 

フェンスの先を見ると、

バラバラに散らばった人骨や、

何か巨大なものが這う音がした。

 

さらに行くと、出口が近づいてきた。


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それはボス戦が近づくことと

同義であり、恐怖で震えた。

 

だが、出口の前まで来ても、

ボスらしき姿は見当たらない。

最近るろうに剣心のロケを

やっていたそうなので、

たぶん剣心が倒してくれたんだと思う。

ひと安心したと思いきや、

最後に最大の難関があった。


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「現実の世界に引き戻される階段」

 

恐ろしいトラップである。

階段の周りには多くの冒険者が倒れており、

 

「嫌だー!!俺は現実に戻りたくない!!」

 

と叫んでいる者がたくさんいた。

 

そうなのだ、現実こそが

最も過酷なダンジョンだ。

つらい人生に耐えられない者は、

現実へ帰れない。

そして、そのままモンスターと化すのである。

 

幸い、私は強い精神力を

持っているので、3時間ほど

悩んでから現実に戻ってくることができた。

 

私は一歩ずつ階段を上っていった。

それと同時にどんどん上昇する気温。

 

そして地上にあったのは、灼熱のような暑さ。

真っ白にくもる眼鏡。

 

やはり現実はつらいものだ。

私はそう悟った。

 

 つづく

 

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