今日は祝日だったので、
友人と遊び歩いた。
そして、夕方ぐらいに
敬老の日であることを
思い出し、友人に言った。
私 「いいか、若人よ。
今日は敬老の日じゃ。
若者は年寄りを敬わなきゃならん。
さぁ、わしを敬いたまえ」
友 「なんで誕生日3か月早いだけの
人間にそんなこと言われなきゃ
ならないんだ?
同じ歳だろうが」
私 「いいか、若人よ。
お前はまだこの世の理
というものをわかっとらん。
3か月はミジンコにとってみれば
一生と同じぐらいの長さじゃ。
そこには歴然たる差があるんじゃ。
さぁ、出すもんを出しな。
今日は敬老の日だ」
友 「俺たちはいつから
ミジンコになったんだ?」
友人は納得いかない顔だったが、
なんだかんだでファミマで買った
チロルチョコをくれた。
最近なかなか見ない殊勝な若者だ。
まだまだ日本は捨てたもんじゃない。
ただ、今後心配なこともあった。
こどもの日とかに、
報復される恐れがあることだ。
年下を祝わなければならない日は、
何としてでも会わないようにしよう。
そしてこのままチロルチョコを
勝ち逃げしたまま、
人生を終えよう。
そんな風に思った。
その姿勢に敬うべきものは
何もなかった。