近くに残された手記より。
「こいつの成長は凄まじいぜ。
1日目に撮った写真と比べてみりゃ、
どれほど驚異的かわかるってもんだ。
こんなイカれた成長をするやつは、
動物界にも植物界にもいねぇ。
研究所の連中が、
『この細胞を人体に注入すれば、
人は無限の進化を遂げられる』
なんて本気で考えていたのも
うなづける話だな。
だが、俺が欲しいのは金だ。
人類の進化なんて、
お偉いさん達で勝手にやってくれ。
それよりもこいつが
完全体になったら、
さっさと売りさばいて、
南国でバカンスとしゃれこみたいぜ。」