だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

湿布の一族

先日、盛大にすっ転んでしまい、

足を打ってしまった。

 

そのため、病院で湿布をもらい、

最近はそれを足に貼っている。

 

湿布には独特のにおいがある。

 

かなり好き嫌いが分かれるところだ。

 

今日は私の前を通りがかった知人から、

 

「ぶっだから僕のおじいちゃん

みたいなにおいがする」

 

と言われた。

 

私はそれを聞いた時、

 

「重い話を聞いてしまったな・・・」

 

と思った。

 

彼のおじいちゃんは・・・湿布だ。

 

恐らく彼のおばあちゃん

あたりが人間で、

彼の親御さんは湿布と

人間のハーフだろう。

 

そうだとすると、彼にも

4分の1は湿布の血が流れている。

 

湿布族の境遇は過酷だ。

 

人間からは差別され、

次々と使い捨てられていく運命だ。

 

きっと彼もさぞ大変な

人生を送って来たんだと思う。

 

そんな湿布族の末裔なのに、

人間社会に適合し、

まるで湿布らしさを

感じさせない彼は立派だ。

 

尊敬に値する。

 

今後はきちんと彼のことを、

人間として扱おうと思う。

 

たとえ体が湿布になったとしても。

 

 

 

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