今日は成人の日。
各地で成人式が開かれる日だ。
おかげで町には成人系のモンスターが
たくさんあふれていた。
きっと飲み屋なんかは
大変なことになるだろう。
私はそんな喧噪からは離れ、
静かに食事を取りたい。
新成人が来なさそうな店に入ろう。
そういうわけで、
回転寿司に行くことにした。
ここなら新成人は来ないだろう。
成人式の日にこんなところへ
来るようでは、きっとその後も
社会と言う名のレーンに載せられ、
グルグル回る一生が
待っていることだろう。
私は静かに回転寿司屋へ入った。
しかし、敵はその裏をかいて来たのだ。
店内はモンスターハウスと化していた。
しまった、待ち伏せ攻撃だ。
本当は回らない寿司屋で
祝いたかったのだろう。
しかし、そんな金もないため
回転寿司で妥協する
下層新成人の巣窟だった。
そんな中でもなんとか席には座れた。
しかし、店内は出鱈目に騒がしかった。
店員さんに
「あちらの賑やかなお客さんを
ネギトロにしてもらってもいいですか？」
と頼もうと思ったが、
やめておいた。
私の方が大人なのだ。
私は荒れ狂う砲火の中で、
黙々と寒ぶりを食べた。
そうだ、今日の記事では、
彼らにネタになってもらおう。
そうしてできたのが、
この記事である。
