以前、寝る前はヒーリング系の
音楽が良いという話を聞いた。
なので、ベッドに入ると、
たき火や雨のBGMを聞く
習慣を始めた。
しかし、しばらくすると、
視聴するものが変わってきた。
最近では寝る前に事故車の
ドライブレコーダーばかり
見ている。
恐らく、雨やたき火では
刺激が足りなくなったんだと思う。
段々見るものがエスカレートしていき、
こんな有様になったのだろう。
ともあれ、最近ドラレコを
観ていて気づいたことがある。
それは、車の事故率は100%ということだ。
小さい車も、大きい車も、古い車も、
かっこいい車も、みな大破していった。
事故車のドラレコを
観ているわけだから、
まぁ当たり前なのだが。
ともあれ、この事実は私の
自動車観を徐々に蝕んでいった。
たとえどんな場所へ向かっていても、
ありとあらゆる自動車は、
事故と言う名の目的地へ
走り続けている。
車はみな事故という運命からは
逃れられない。
これを宿命論的自動車観と呼ぼう。
以来、街中の車への目が変わった。
信号を無視する車を見かけても、
「あぁ、彼はまた信号1つ分
事故に近づいたのだな」
としみじみと思うようになった。
そして、ちゃんと
自動車保険には入ろうと思った。
自動車持っていないけど。