今日は空いている時間、
雲を見ていた。
空き時間なんだから、
人は文字通り空を
見ているべきなんだ。
雲はじっくり観察して
みると、意外に面白い。
とりわけ今日は
かなり激しい動きだったので、
見応えがあった。
まるでめちゃくちゃになった
綿飴みたいな感じだ。
いや、綿飴は最初から
めちゃくちゃな食べ物だな。
ざらめをめちゃくちゃにして
できたお菓子だったか。
あのめちゃくちゃなお菓子を
さらにめちゃくちゃに
していくような感じだ。
記述もめちゃくちゃに
なってきたな・・・。
そういえば古代ギリシャの
喜劇作家アリストファネスは
『雲』という喜劇を書いている。
多分すべてがめちゃくちゃに
なっていく劇なんだろうな。
私が遠い目をして
雲を眺めていると、
友人から
「雲なんか見ておもしろいのか?」
と訝しげに聞かれた。
私 「面白いよ。君も見てみなよ」
友 「ほんとか~?」
数分後
友 「結構面白いな・・・」
私 「だろう?」
こうして雲を眺める会が結成された。
しかし、休憩時間の終了と共に、
会は雲のように散っていた。