傷跡

町を歩いていると、
こんなものに出会った。

この切り口・・・！

さぞ名のある剣豪による
太刀筋とお見受けした。

私にはわかる。

こうした荒々しく
生き生きとした断面は、
戦国時代に特徴的な
剣の振り方だ。

恐らく備前国あたりで
切られたものであろう。

それが戊辰戦争と
明治維新の動乱を経て、
ここ東京にもたらされたのだ。

近くをよく探してみると、
由来がキャプションに
描かれていた。

ジュゼッペ・スパニューロ作

誰？！

作品名「無題」

何？！

 

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