時は8月31日。
私はお台場へ遊びに行った。
この日は世界終末の日だ。
翌日の9月1日には、
パレットタウンや
ヴィーナスフォートなど、
お台場のかなりの部分が
全て閉鎖されるという。
ゼルダの伝説ムジュラの仮面なら、
もう不気味なBGMが流れている頃だ。
だが、行ってみると、
意外にもパレットタウンの
壁の外側は、美しい花畑が
広がっていた。
しかし、観覧車に乗り、
壁の内側を見ると・・・
あ、これ本を読む人と
読まない人の風刺画だ。
ご存じの方も多いかもしれないが、
こんな風刺画ある。
本を読まない人は
偽りの平和を眺めて生きる。
しかし、本を読んで学ぶと、
過酷な世界の真実の姿に
気づくというものだ。
だが、観覧車に乗ると、
本を読んでなくても
全部見えてしまうという
バグが発生する。
今度この風刺画の作成者に
フィードバックを送ろうと思う。
観覧車からは荒廃した
町の様子を見ることができた。
あと、こんなハートマークを見つけた。
これは小粋な演出だ。
きっとこの観覧車に乗った人は、
皆死ぬ直前にこの♥を
走馬灯のように思い出して
死ぬのだろうな。
観覧車を下りた後は、
係員達が
「今までどうもありがとうございました」
と、感謝の言葉をかけてくれた。
こんなに丁寧に接してくれる
優しい係員達も、
明日にはみな骸になっていると
思うと悲しい気分になった。
観覧車から降りた後は、
ショッピングモールの
ヴィーナスフォートにも訪れた。
こちらも完全に閉鎖されていた。
どうやら22年間も
続いてきたらしい。
私はこのブログを
始めてからまだ5年だ。
それと比べると、
実に4倍以上である。
私も22年間続けたら
廃人になって閉館して
しまうかもしれない。
私の隣にも観覧車を作って欲しい。
そうすればお台場と
同じように頑張れるかもしれない。
ともあれ22年間お疲れ様でした。
安らかに眠れ。