だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

本当にあった怖い話 夜道のドライブ編

それはある霧雨の降る
肌寒い今日のような日。

というより今日のことだ。

私は友人のK氏ととある用事を終え、
共に帰途についていた。

帰りは車だった。

運転はK氏が行い、
私は助手席に座っていた。

用事が長引いたため、
辺りはすっかり暗くなっていた。

しかも、場所は山の近くで、
かなりの田舎町。

街灯もあまり整備されておらず、
漆黒の闇が周囲を包んでいた。

なお悪いことに天気は霧雨。

ただでさえ真っ暗なのに、
さらに視界が悪かった。

当然、周囲に人の気配はほとんどない。

無人の夜の田舎道を
車で走っていた。

かなり不気味な雰囲気だ。

何が出てきてもおかしくない。

そんなことを思っていると、
突然K氏が不審なハンドルの切り方をした。

私は驚いてK氏に恐る恐る尋ねた。

「どうしたんだ?

イノシシでも轢いたか?

・・・それとも、見ちゃいけないものでも見たか?」

すると、K氏は虚ろな目でこう言った。

「実は今日、3時間しか寝ていないんだ・・・」

 

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