だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

耳鼻咽喉科で考える大人の人生

ここしばらくのどに違和感を感じる。

咳などはないが、
よく喋った後はタンが引っかかる
ような気がする。

このままでは歌で食って
いけなくなってしまう!

そうした恐怖を感じた私は
耳鼻咽喉科へ行くことにした。


病院へは予約していったので、
待合室で並ぶ人を横目に、
時間通りすんなり入れた。

自分だけ並ばずに入れるなんて、
まるでVIP客のような気分だ。

しかし、そんなVIP気分は、
鼻からそうめんめいた
有線カメラを入れられた瞬間、
消し飛んだ。

自分はVIPではなく、
品質検査をされる
ペットボトルのような
存在だったのだ。


検査の結果、
幸運にも大きな病気は
なかったようだ。

のどにタンが絡んだような
気分がするのは、
実際のどにタンが絡んでいる
からということがわかった。

よかった。

これで声優や歌手活動を再開できる。

そんな活動は始めてもいないが。


最後は吸入器で、
薬をしばらく吸い込んでから
終わりとのこと。

吸入器の隣には、
きらびやかなひらがなで
様々なメニューが書かれていた。

いちごあじ、ばななあじ
りんごあじソーダあじ

そしてウサギさんが

「今なら期間限定のチョコレート味があるよ!」

と紹介していた。

いいな・・・チョコレート味にしちゃおうかな。

そうだ、ミックスとかどうだろう?

いちごとチョコレートをトッピングして、
イチゴチョコレートにしたらおいしそう!

私は看護師に注文しようとしたところ、
隣に座っていた親子の会話が
耳に飛び込んできた。

「ママ、バナナ味がいい!」

「やめなさい!もう小学生でしょ!」

え・・・小学生はダメなの?

ということは、中学生や
高校生だってダメということに
なってしまうじゃないか。

まして大人なんて・・・

大人になんかなりたくなかった。

そう思いながら無味乾燥なガスを
吸わされて帰って来た。

大人の人生というのは、
このように味気ないものなのだ。

 

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