だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

デジャヴュの正体

今日は田端(たばた)駅へ行く用事があった。

田端・・・あまり来ない場所だ。

この地の知識はほとんどない。

しかし、駅を下りて歩いていると、
ふと強いデジャヴュに囚われた。

デジャヴュ。

行ったこともない場所なはずなのに、
なぜか既視感を感じること。

よくゲームなどに出てくるアレである。

こういうのは掘り下げていくと、
たいてい重要なイベントに突き当る。

そして、その謎を解き明かせば、
新しい物語が動き出すというものだ。

私は田端を通じて、
封印された大切な何かの記憶を
思い出そうと試みた。

もしかしたら自分は王族の末裔で、
王国の崩壊時に

「この子だけは田端に・・・」

と、田端に連れてこられたのかもしれない。


もしくは、田端で昔、
大切な誰かを失い、
そのトラウマを封じるために
記憶の中で田端の存在が
消されて行ったのかもしれない。

いずれにせよ、辛い現実に
耐えなければならなかった。

だが、真実を直視してこそ、
新たな第一歩が踏み出せるというもの。

私は意識を集中し、
過去へと遡った。

この光景に近い物、
田端に関わる記憶。

そして、とうとう突き止めた!

去年、西日暮里に行った時の記憶を。

そりゃそうだよな。

隣駅だものな。

似てないわけがない。

田端のこの殺風景な風景は、
大切な西日暮里の思い出と、
そこで食べた豚骨ラーメンの思い出を
蘇らせてくれた。

新しい物語は何も始まらなかった。

 

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