今日は用事が早く終わり、
帰りに初めて行くカフェに寄った。
頼んだのはカフェラテ。
コーヒーを飲めない私が
ギリギリ攻められるコーヒー領である。
ラテはかなり本格的な味がして、
おいしかった。
しかし、しばらくして、
みるみるうちに体調が悪化した。
しまった。遅効性の毒だ。
どこかでマスターの逆鱗に
触れてしまったのかもしれない。
一体どこで間違えた？
入店時は、にこやかに
「いらっしゃいませ」
と言ってくれたが、
実はマスターは京都人で、
あれは
「早く帰れ。東夷の人よ。」
という意味だったのかもしれない。
もしくは、何度も
「おかわりをお持ちしましょうか？」
と言ってきたが、
そのおかわりに解毒剤が
含まれていたのかもしれない。
疑心暗鬼な深読みが始まった。
しかし、一番考えられるのは、
前日インド料理やで食べた本格カレーだ。
あれこそ遅効性の毒だったのかもしれない。
あの陽気なインド人が、
陽気に毒を入れてきたに違いない。
だめだ、調子が悪くなると、
全てのものが毒であり、
全ての人がアサシンに見えてくる。
早く元気になって、
毒を入れられる側ではなく
入れる側になりたいと思った。
