だいたい日刊 覇権村

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天然たいやきを考える

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今日は天然たいやきというのを食べた。

これが実においしい。

皮はパリパリで、あんこは

しっとりした甘さだ。

やはり天然ものは養殖とは違う。

しかし、天然たいやきとは一体何だろうか?

天然ものと養殖の違いは何なのか?

今日はそれを考えてみたい。

 

まず、天然ものというからには

大自然の中で生きているのだろう。

そして過酷な自然を生き抜くためには

豊富な餌が必要だ。

ではたいやきの餌は何だろうか?

そう、あんこである。

あんこはその体の色が示すように

基本的に薄暗い闇の中でうごめいている。

つまり私と同じだ。

たいやきもそのあたりに

生息しているとみて間違いないだろう。

 

だが、一年中暗がりの中にいるわけではない。

正月にはおしるこに羽化するため、

たくさんのあんこが飛び回る。

そしてあんこの羽化を助けるのが、

主婦と呼ばれる生き物だ。

主婦があんこを運ぶその瞬間、

ここにたいやきにとっての

ビジネスチャンスがある。

 

正月になるとたいやきはここぞとばかりに

主婦が運ぶあんこに襲いかかる。

だが、主婦の圧倒的パワーを前に

ほとんどのたいやき達は粉砕される運命だ。

大自然の厳しい掟である。

 

そして生き残ったたいやき達も

たいやき屋によって収穫されていくのだ。

こうして天然たいやきは我々の

食卓に上がるというわけである。

 

では養殖ものはどうだろうか。

たいやきは大変湿度に弱いため、

枯れ果てたお年寄りによって飼育される。

そして気になる養殖法だが、

これは残念ながら不明だ。

たいやきの養殖業者に尋ねてみると、

老人の目からは光が消え、

表情は硬直し、

そのまま黙りこくってしまうのだ。

やはりたいやきは天然ものに限る。