友達の家に遮光カーテンがあった。
遮光カーテンの遮光性は凄まじかった。
本当に光を全く通さない。
例え、目の前で花火大会があっても、
直撃弾を喰らわねば、
無傷でやり過ごすことができるだろう。
また、そのカーテンの凄いところは、
遮音性も優れているという点だ。
これなら花火大会があっても、
やはり直撃弾を喰らわねば、
無傷でやり過ごすことができるだろう。
この遮光カーテン、外でも持ち歩きたいものだ。
そうすれば、外出先で突如として
花火大会が始まったとしても、
カーテンにくるまれば無傷でやり過ごすことができる。
その代わり、町に突如としてブラックホールみたいな
存在が出現するのだから、
人々は戸惑うかもしれない。
遮光性と引き換えに、社交性を失うのだ。
人は何かを失うことなしに、
何も手にすることができない。
遮光カーテンと対になる存在、
社交カーテンについても、
今度言及しようと思う。
こちらは光を遮るのでなく、
光を集める存在だ。