だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

春の思い出

 

段々と暖かくなってきた。

そろそろ春の到来である。

だが、私は春には良い思い出がない。

こんな良くない季節は、

他には夏と秋と冬ぐらいだろう。

暗黒スプリングエピソードはいくつかある。

今日はその1つ、

中学入学時の話を書こう。

 

私は中学受験というものをした。

その理由は、小学生時代に

とある中学の文化祭に行った時のこと。

あれは化学部の展示であった。

部員達が金魚を液体窒素で凍らせて、

そのまま水槽に入れてみる。

すると、金魚は生き返って

動き出したのだ!

あ、良い!私も金魚凍らせたい!

君に決めた!

私はその場で志望校を決定した。

その後は塾で殴る蹴るなどの

暴行を受けながら(本当にされた)

必死に勉強し、

なんとか第一志望にすべりこんだ。

サクラ、咲く。

 

しかし、入学してすぐに

化学部へ見学に行ってみると、

ここがとんでもないカルト集団だった。

金魚はどこにもいないばかりか、

いきなり現れたひょろひょろメガネが、

「すいへーりーべーぼくのふねー」

などという得体の知れない

黒魔法を唱え出す始末。

誰もお前の船の話なんか聞いていない。

金魚を出せ。

だが、暗黒魔導師は詠唱を止めず、

しかもそれの暗記を強要してきたのだ。

私は化学部に失望すると同時に、

命からがら逃げ出した。

サクラ、散る。

 

他にも入学時の思い出はある。

私はとても勤勉な生徒だった。

しかもただ勉強するだけはなく、

私はいくつもの革新的な学習法を考案し、

それを試した。

例えば、春眠暁を覚えず学習法だ。

春の眠気を逆手に取り、

授業中に睡眠学習を行うことで、

効率的な知識の伝達ができる。

そんな優れた学習法だ。

私はこれを様々な授業で試した。

すると、教職員とかいう指定暴力団

目をつけられてしまい、

悲劇が始まったのだ。

サクラ、枯れる。

 

このように春はとても危険な季節だ。

油断すれば、私のように

暗い学生生活が待っている。

お花見なんかしている場合ではない。

現実を見よう。