今日は帰りに三一式西洋氷菓子(サーティワンアイスクリーム)へ寄ってきた。
知っての通り、三一式は武骨で硬派な氷菓子屋だ。
店内はほとんど武闘派の男しかいない。
入ると異様な熱気に包まれている。
店はとても人気であり、
カウンターの前には行列が絶えない。
だが、もちろん野郎どもが
大人しく待てるはずがない。
たいていは腕立て伏せや
ヒンズースクワットをしたり、
鎖をブンブン振り回している。
氷菓子を見るその目は、
獲物を狩る肉食獣のそれである。
さて、今回私が頼んだものは、
ポッピングシャワー(跳躍豪雨)だ。
跳躍の威力は凄まじい。
説明書きにある通り、
岩石飴が口内で爆発する。
常人にはとても耐えられない。
だが、普段から過酷な氷菓子トレーニングに
いそしむ私は、かろうじて耐えられた。
初心者にはおすすめしない。
こうして私は凶暴なアイスクリームを平らげた。
だが、飢えた獣のような胃袋は収まらない。
もうワンモア氷菓子欲しい。
そこで私は追加で注文をした。
次に頼んだのは、
ナッツトゥユー(種子貴様)だ。
これはその名の通り、
「この実を貴様の口にぶち込むぞ!」
という意味だ。
破壊力重点のモンスターであり、
その甘さはズシンと腹に響く。
そして襲ってくる重厚な種子臭が、
すべての味覚を粉砕する。
なんとかこれも堪え忍ぶことができた。
そしてやっと私の氷菓子衝動も収まった。
相変わらず歯ごたえのある店だ。
以上が三一式の記録だ。
これを読んで「我こそは!」と思う者は、
是非挑戦してみるといいだろう。
ご婦人や未成年者も入店は拒まれない。
よく
「ここは女こどもの来る場所じゃねぇ!」
と言う人も見かける。
だが、気にすることはない。
因縁をつけられたら拳で黙らせろ。
跳躍豪雨をたたき込め。
それが三一式の流儀だ。