だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

急性おでん欠乏症とその対策について

今日は道を歩いていると、突然、

急性おでん欠乏症を発症してしまった。

 

急性おでん欠乏症は恐ろしい病だ。

普段生活していると、

唐突に大根や餅巾着、

ちくわぶやはんぺん摂取欲求が

襲いかかってくる。

 

もし、ちゃんと医療用おでんを

持ち歩いていれば、

難なく防ぐことはできる。

だが、万が一おでんを

持ち歩いていなければ、

非常に危険だ。

 

もしすぐにおでんを摂らなければ、

どうなるか?

ちくわぶのように真っ白になって

ぐにゃぐにゃになり、

最終的にはハンペンみたいに

ふにゃふにゃになって死ぬ。

はんぺんになるのが嫌なら

はんぺんを食べるしかないのだ。

 

というわけで、おでんは

必ず持ち歩かなければならない。

だが、もしおでんを持ち歩くのが嫌なら、

あらかじめおでん供給スポットを

確認しておくことが必要だ。

 

例えば、コンビニ。 

最近のコンビニはとても便利で、

医療用おでんがある所が増えている。

コンビニはおでんを重視している。

その証拠に、カウンターのすぐ前に

おでん売場を設置してあるほどだ。

コンビニは、おでんの世界では、

診療所にあたる。 

 

次に屋台。

これは、コンビニなどで

カバーできなかった患者を

救助するために、

非常時に設置される施設だ。

これは災害時における 

緊急救助活動に相当する。

 

あとは、おでん専門居酒屋。

これはおでん界における

総合病院である。

重症化した時も、

ここに行けば大丈夫だ。 

ただし、少々値は張る。

 

これだけ関連施設が充実して

いるのだから、安心する人は多い。

だが、近年大きな問題が起きている。

 

それは夏だ。

夏になると、コンビニも屋台も

医療活動をやめてしまう。

夏場は熱中症と並び、

急性おでん欠乏症で

命を落とす人が続出するのは、

そういうわけだ。

それが嫌ならおでんは持ち歩くしかない。

 

しかし、今日の私は不幸にも、

おでんを持ち歩いていなかった。

いつもなら腰に、

ちくわぶホルダーをつけている。

だが、今日は忘れてきてしまったのだ。

 

私はおでんスポットを探した。

しかし、コンビニではどこも売っていない。

屋台ももちろん存在しない。

おでん居酒屋もない始末だ。

 

私は迫り来るおでん欠乏死の

危険に恐怖した。

おでんスポットを必死で探した。

そして、ついに発見した。

 

それは、コンビニのチルド式のおでんだ。

おでん売場はなくても、

冷蔵食品売場には

実はひっそりと売られていた。

幸せの青い鳥は案外近くにいるものだ。

 

私はすぐに買って家に戻った。

そしておでんを温めた。

見てくれ、この姿を。


f:id:buddha01:20200621211154j:image

 

結構立派なものだろう?

 

私は思う存分、不足したおでんを食べた。

 

だが、お気に入りのはんぺんも、

ちくわぶも入っておらず、

今、私はぐにゃぐにゃになっている。

 

 

 

Follow @buddha0123