だいたい日刊 覇権村

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映画『インビクタス』感想

三度目の正直で、今日こそは

ネルソン・マンデラの映画を観ることができた。

大丈夫、今度こそネルソン・マンデラがついている。

今日はその感想を書いていきたい。

 

インビクタスは、

モーガン・フリーマンが主演の

ネルソン・マンデラの映画である。

事実に基づいているのが特徴だ。

 

ここでひとつ懺悔しなければならないことがある。

私は長らくモーガン・フリーマン

ネルソン・マンデラをごっちゃにしていた。

 

マンデラは大統領もやって、

アパルトヘイトも克服して、

その上アメリカでスター俳優にも

なっているのだから、本当にすごい。

 

そんなことを子どもの頃から思っていた。

 

しかし、この映画のおかげで、

長年の誤解が完全に解けた。

アメリカの俳優がネルソン・マンデラで、

南アフリカ大統領がモーガン・フリーマンだ。

これでもう間違えない。

 

さて、ストーリーについて話そう。

ここからはネタバレなので、

気になる人は飛ばしてほしい。

 

映画の冒頭では、

南アフリカの現状が映し出された。

マンデラが大統領になるが、

警備担当者は白人と黒人で

ぎくしゃくしており、

国を代表するラグビーチームも

人種問題で批判を受けている。

そして、オリンピックが

しばらく後に控えている。

 

開始5分でオチまで想像がつくストーリーだ。

マンデラが頑張って対立が解け、

ラグビーチームも強くなり、

ラストはオリンピックで優勝!

 

そんな映画のような話だ。

実際映画なのだから

何もおかしいことはないのだが。

 

だが、予想外のドンデン返しが

あるかもしれない。

 

筋書きとしてはこうだ。

 

白人と黒人の溝は埋まらず、

そのままオリンピックに突入する。

両者はいがみ合い、

相互不信が募る。

 

そして、運命の開会式の日、

突如として空から宇宙人が来襲し、

世界は壊滅状態に陥る。

 

だが、共通の敵を前にして、

人々は人種や国の垣根を超え、

団結する。

 

そして、

「今日がインディペンデンスデイだ!」

と叫び、大統領自ら戦闘機に乗り込み、

宇宙人と戦う。

 

そんな心温まるストーリーだ。

 

インディペンデンスデイの

見過ぎだろうか?

 

 

では、実際のストーリーは

どうだったか?

残念ながらエイリアンは出てこなかった。

予想した通りの王道ルートだ。

王道オブ王道。

 

王道が好きな人は、

是非見てほしい。

期待した通りの感動が得られるはずだ。

 

ありきたりな作品が苦手な人は、

避けた方が良い。

 

 

本筋はみんなに映画を観てもらうとして、

私からはいくつか気になったシーンを挙げる。

 

 

・赦し

マンデラは白人に投獄され、

何十年も監獄暮らしだった。

仲間もたくさん白人に殺されている。

普通だったら復讐を

誓ってもおかしくない。

 

しかし、マンデラは赦しを強調する。

かつての敵を赦そうというのだ。

この姿には心を打たれた。

 

私も昨日嫌味を言ってきた

同期を投獄し、30年間ぐらい

懲役刑に処したいと考えていた。

だが、5年ぐらいで

勘弁してやろうと思った。

 

何事も赦しが肝心なのだ。

マンデラはそう言っている。

 

 

・家庭問題

マンデラはおじいちゃんになっても元気で、

毎日のウォーキングを欠かさない。

 

だが、警備の人が家族ネタを振ったら、

みるみるうちにマンデラの顔色が悪くなる。

そして、

「4200万人の国民が家族なんだ・・・」

と、意味深な言葉を残し、

引きこもってしまう。

 

何十年投獄されても

ピンピンしていたマンデラを、

ワンパンで撃沈とは。

家庭問題ってアパルトヘイトより

ヤバいんだな・・・

 

初対面の人と家族の話は

しないようにしようと思った。

 

 

ラグビー

映画の最も中心のテーマだが、

最も意味がわからないものがこれだ。

私はスポーツは全般的に疎い。

何をしているのかが

まるでわからない。

 

だが、私の拙い理解によれば、

ラグビーの本質とは即ち

 

質量×速度

 

である。

 

なるべくガタイの良い選手が

なるべく速い速度でタックルし、

敵をこっぱみじんにする。

そういうスポーツだ。

 

あのピーナツみたいな

謎のボールはおまけで、

居酒屋でいうお通しみたいなものだ。

勝手に遊ばせておけばいい。

 

しかし、そこまでわかっていても、

やはり試合シーンは何もわからなかった。

 

よくわからないので、

試合中はスタジアムの

スポンサー企業を見ていた。

トヨタコカ・コーラ、VISAなど、

強豪ぞろいだ。

一体だれが勝つのだろう?

 

唯一面白かったのは、

「ハカ」と呼ばれる踊りだ。

これは試合前に相手チームへの

威嚇のためにやる儀式である。

 

目をカッと見開き、

奇声をあげながら

腕を振り回したり、

手や腹をたたいたりする。

 

夜眠れない時によくお婆ちゃんが

枕元でやってくれるやつである。

 

You Tubeの解説にもそう書いてある。

是非動画で確認してみてほしい。

 

 

以上が、私のざっとした感想だ。

 

色々と至らぬ点や、

不足する点が目に付くと思う。

 

だが、マンデラも言っている。

大切なのは赦し。

全部赦せ。

 

 

 

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