今日は帰ったら、
からあげを作って
食べることにしていた。
それを支えにして
今日という日を生きた。
昨日はネルソン・マンデラだったが、
今日はからあげ。
破壊的な意識の低下を感じる。
明日はバクテリアとかになっていそうだ。
だが、ふたを開けてみれば、
からあげはネルソン・マンデラと
同じぐらい頼りがいのある存在だった。
もし辛いことがあっても、
「からあげ達が
揚げられている辛さは
こんなものではなかった」
と思えば元気がわいてきた。
店で食べた料理がまずくても、
「からあげ達はもう
おいしい料理を食べられないんだ」
と思えば余裕で食べられた。
疲れて帰るのが億劫でも、
「からあげはもう家に
帰ることすらできない」
と思えば頑張って帰宅できた。
今日生きて帰って来れたのは、
ひとえにからあげの
おかげと言って過言ではない。
帰宅後は楽しみにしていた
からあげを食べながら、
プライベート・ライアンを観直した。
ナチスドイツの機銃掃射で
ミンチにされる米兵を見ながら
食べるもんじゃないな、これ・・・
と、思った。
