今日はワニを食べてきた。
いや、ワニに食べられてきたんじゃない。
こちらがワニを食べたのだ。
行ったのはワニ料理を出すお店。
店内には、戦士っぽい外観の
店長の写真が掲げられていた。
しかし、周りを見渡しても、
店長はいなかった。
他にも色んな人の写真があった。
だが、店内に彼らの姿はなかった。
恐らく、ワニと戦って殉職した
戦士達の遺影だろう。
実際、アルバイト募集の
看板を見ると、時給も高かった。
かなりの危険を伴うのだろう。
私は誇り高い勇士達に敬意を払いながら、
ワニ肉料理を注文した。
出てきた料理は何の変哲もない料理だ。
だが、おそるおそる食べてみた。
そして思った。
・・・鳥肉?
ワニはチキンめいた食感だった。
ワニは鳥。
もし、これからなぞなぞで、
「鳥は鳥でも飛べない鳥はなーんだ?」
と聞かれたら、私はこう答えるだろう。
「ワニ」