今日はシュラスコを食べに行ってきた。
ご存知だろうか?
料理はシンプルだ。
肉を串刺しにし、削ぎ落とす。
要するに普段我々が何かヘマをした時に、
よくやられるやつだ。
シュラスコとは、元々は
罪を犯した動物を罰するために
行われた行事だと、私は考えている。
だが、今回は幸いにも
シュラスコされる側ではなく、
シュラスコする方であった。
店には友人と訪れた。
そして席に着くとトングを渡された。
こういうやつ。
友 「このトングは何だろう」
私 「知らないのか?
これはおいしさを表現する器具だ。
もしおいしかったら、
ずっとカチカチ鳴らしている決まりだ」
友 「じゃあまずかったら?」
私 「1回だけカチッと鳴らす。
要するに、のど自慢の鐘と同じシステムだ」
友 「ほほう」
その後、店員が来て、友人が尋ねた。
友 「こちらのトングは何に使うんですか?」
店員 「そぐときに肉を取るのに使います」
そう言うと去っていった。
友 「オイ」
私 「まぁ、そういう使い方もあるよね」
今回のコースは食べ放題にしてみた。
思う存分ブラジルを味わいたい。
しかし、システムはこういうものだった。
この札を上げて置くと、
店員がシュラスコを持ってくる。
そして下げれば来ないというものだ。
友 「なんだ、自分で取りに行く形式じゃないのか」
私 「ああ、これはいけない。
こういうのはたいてい来るのが遅い。
そして費用を浮かせようとするんだ。
何があっても札は下げてはいかん」
友 「そうだな」
3分後。
友 「ヤバい、ノータイムでどんどん来る」
私 「札下げよ・・・」
どうやら良心的な店のようだった。
肉はとてもおいしかった。
食べ終わって札を上げると、
また一瞬で大量の肉が追加された。
とにかく来るのが速い。
しかも量も多い。
札を下げるのを少しでも躊躇すると、
その隙に大量の肉がやってくる。
ありとあらゆる手段で
肉を食わせようとしてくるのだ。
我々は何度も札を下げ忘れた。
そして毎回、息も尽かさず
串刺し公がやってきた。
友 「ウッ、苦しい」
私 「もだめ」
ちなみに店にはこんなものが掲げられていた。
ポルトガル語の挨拶集が載っていた。
友 「コミ デマイス」
私 「コミ デマイス」
我々は1歩、ブラジルに近づいた。