3月になった。
気温もだいぶ上がり、
季節は春である。
春というと思い出すのは、
「春眠暁を覚えず」
である。
聞いたことはあるが、
よく意味はわからない言葉だ。
この語を私なりに解釈してみようと思う。
まずは春眠だ。
春眠とは何か?
それを考えるには冬眠がヒントになる。
冬眠とは、冬の寒さから
逃れるために行うものだ。
ならば、春に逃れなければ
ならないものは何か?
そう、花粉である。
冬眠は寒さを逃れるために
春眠は花粉を逃れるために行うと、
最近の研究で明らかになっている。
そして、ゴールデンウィークあたりに
のそのそと出てきて、
活動を再開する。
では、後段の「暁を覚えず」とは何か?
暁とは明け方のこと。
明け方といえば・・・
そう、花粉が飛び始める時間帯だ。
これはあの忌々しい花粉のことなど、
思い出したくもないということだろう。
以上のことからわかる通り、
「春眠暁を覚えず」とは、
私と同じ重度の花粉症患者が、
花粉の舞い散る忌むべき世を儚んでいる、
今の私にはグッとくる句である。