全身タイツという不思議な生き物がいる。
町ではあまり見かけない。
恐らく進化の過程で淘汰され、
多くは生き残れなかったのだろう。
時々見かける全身タイツは、
強い個体ということだ。
しかし、全身タイツも、最初から
全身タイツだったわけではない。
段階を分けてちょっとずつ
進化していったのだろう。
恐らく全身タイツをフシギバナだとすると、
足だけのタイツはフシギダネだ。
となれば、間にフシギソウがいることは
想像に難くない。
では、タイツにおけるフシギソウは、
どのような形態なのだろうか?
下半身までか、腹までか、
それとももう肩までいってしまうのか。
学会でも意見が割れている。
また、いくつかの研究機関が、
培養、養殖を試みたが、
全て失敗に終わっている。
時々見かける全身タイツ個体は、
天然ものであるが故に、
強い力が秘められており、
町で見かけても決して近づいてはいけない。