だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

パイナッポゥの日


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今日はパイナッポゥの日だそうだ。

パイナッポゥについて書こう。

 

正直に言うと、パイナッポゥの第一印象は

決して良い物ではなかった。

一見すると、トゲトゲしていて、

とても近寄りがたい。

きっとクラスでも浮いた存在だろう。

そしてその腹いせに、

桃とかそういう柔らかい果物を

いじめているに違いない。

そういう偏見を持っていた。

 

だが、実際に交流してみると、

周りに優しく、甘い奴だ、

ということがわかった。

この見た目と内面のギャップを見て、

好感度はグンと上昇した。

こうした美徳は次第に広まり、

様々な果物が彼とともに

デザートとなることを望んだ。

パイナッポゥは一躍人気者になったのだ。

だが、ここに落とし穴があった。

 

気を良くしたパイナッポゥは、

やがて増長し、おごり高ぶるようになった。

そして果物としての分を

わきまえない行動に出始めたのだ。

例えば、招待されてもいない料理に

ずけずけと入り込むようになった。

甘さとはまるで関係ない料理にも、

お構いなしである。

ある時はピザに乱入し、

ある時は酢豚に殴り込み、

あまつさえ炒飯にもなる始末だ。

 

このような見下げ果てた振る舞いを見て

パイナッポゥを懲らしめることにした。

そして悪い妖怪に対してするみたいに、

缶詰めの中に封印したわけだ。

今もパイナッポゥの缶詰めは、

押入の中に眠っている。