先日、美楽温泉 SPA HERBS
に行ってきた。
美楽温泉とは、埼玉にある大型のスパのことだ。
そしてスパとは、温泉やら風呂やらサウナが
たくさんある場所であり、
まぁ要するにお湯だ。
スパは私も時々行く。
スパはとても好きである。
周りからはスパ王と呼ばれ、
多くの臣下がいるほどだ。
そういうわけで私は多くの臣下を引き連れ、
美楽温泉へ入泉した。
美楽温泉は広大なスパだった。
入場者もかなり多く、
若者から老人まで大人気だった。
それだけではない。
人ならざる者にも大人気だ。
きっと冥界でもマーケティングを
行っているのだろう。
幅広い顧客層だ。
私の臣下の半分はここで命を落とした。
館内の様々な施設を見ていこう。
まず我々を出迎えたのは・・・
巨大かき氷だ。
いきなりスパという概念を壊しにかかっている。
なかなか前衛的なスパじゃないか。
私は早速ウェルカムかき氷をいただこうとした、
しかし、残念ながら食べることはできないらしい。
来場者は飢えた野良犬のように、
この周りをぐるぐるするしかなかった。
次に足湯があった。
なぜかお湯ではなく、
温めたセラミックボールの足湯のようだ。
今のところお湯に全く出会ってないな。
でも、お湯とは違った良さがあった。
その次は岩盤浴だ。
この霊安室のような場所で、
死んだカナブンのように
地べたに転がることができる。
時々ミストが放出され、
いよいよもって霊安室である。
静かで居心地の良い場所だった。
もし死んだらしばらくはここに
置いといて欲しい。
さて、いよいよ本命の大浴場だ。
ここには極めてたくさんの種類の温泉があった。
シルク風呂に
ジェットバス風呂
冷水風呂やサウナもあった。
さらには電気風呂というのもあった。
これは微弱な電気が流れるお風呂だ。
試してみたが、結構電圧が強い。
ビリビリ来る。
周りを見渡すと、多くの老人達が浮いていた。
私の臣下も全員やられて、
私1人になってしまった。
また、個室も完備されていた。
「どこの誰かもわからんやつと同じ湯に入れない!」
というデリケートな人には最適だろう。
しばらく風呂を楽しんだ後、
ふとかき氷の様子が気になった。
また物欲しげにかき氷を眺めに行こう。
そして元の場所に戻ってみると・・・
ちょっと見ない間に大きくなったなぁ、お前。
かき氷はすくすくと育っていた。
やはり良い環境は人を成長させるんだな。
ここはかき氷にも人間にも居心地の良い場所だった。
ずっといてもいいと思える。
だが、注意して欲しい。
もし美楽温泉に心を奪われてしまうと・・・
こうなる。
これが多くの来場者の末路である。
だが、本当に良いスパだった。