だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

てんじょうびと

殿上人(てんじょうびと)のことを
ふと思い出した。

古文に出てくるあれである。

ある一定以上の階級じゃないと、
何かの建物には上がれないという
決まりがあった気がする。

何の建物だったか。

たしか高床式倉庫とかそんなやつだ。

いや、それはネズミ返しだな。

ダメだ、古文の知識が曖昧過ぎる。

古文はずっと苦手だった。

確か最初のつまづきが、
このてんじょうびとだった。

私はこの言葉を聞いて、
天井人(てんじょうびと) と
頭の中で変換した。

名前の響きからすると、
天井に張りつく忍の一種だろう。

かっこいい。

古文に出てくるキャラが、
みんななりたがるわけだ。

てんじょうびと、完璧に理解した!


このように現実と乖離した世界観を
持っていたため、古文の成績は
ずっと低かった。

だが、今の自分はもう
あの頃の弱かった自分じゃない。

和歌も蹴鞠も物忌みも方違えもできる。

そんな私だからこそわかる。

殿上人とは、力士のことだ。

何かに上がれるとは、
土俵に上がれることに他ならない。

なよなよした軟弱な平安貴族達は
力とパワーに憧れた。

だから、みんな殿上人になりたかった。

きっとそういうことなのだと思う。

 

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