ラーメン評論家が炎上している
という話を聞いた。
ラーメン評論か・・・
懐かしいな・・・
あれは何年前の話だったか・・・
(遠い目をしながら)
実は私もラーメンの評論を
やってみようかなと
思った時期もある。
自分の好きなラーメンの感想を
きちんと文字にしておけば、
あとで楽しい記憶が蘇る。
しかも、それを皆と共有できるなら、
これ以上に素晴らしいことはない。
私はラーメン評論家に
なることを決意した。
思い立ったが吉日。
その日の内に行動に移すことにした。
記念すべき第1回だ。
1番好きなラーメン屋へ行こう。
私は店へ向け、
輝かしい第一歩を踏み出した。
だが、その願いは脆くも崩れ去る。
やっぱりさっぱりしたものが
食べたくなり、
はなまるうどんに行ってしまったのだ。
ここにラーメン評論の
大きな落とし穴がある。
ラーメン評論をするには
ラーメンを食べなければならず、
ラーメンを食べることにすら
失敗している時点で、
絶望的に才能がないということだ。
この事実に私は絶望した。
はなまるうどんを食べても、
ラーメン評論をすることはできない。
私は目の前から、
将来の可能性が1つ、
失われていくのを感じた。
きっとこれは一生引きずるな・・・
そう思ったが、
はなまるうどんがおいしすぎて、
2秒後には全て忘れた。
そして、ネットでラーメン評論家が
火刑に処せられているのを見て、
初めて思い出したというわけだ。
