だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

ねるねるねるね工場見学

帰り道、お店でねるねるねるねを見かけた。

あまりに久しぶりだったので、

ついつい買ってねるねるしてしまった。

ねるねるしている時、

私はいつも思う。

一体これの材質は何なのか?

どうやって作るのか?

どこから来て、どこへ行くのか?

是非、ねるねるねるね工場に行って、

真実を確かめたいところだ。

では、もし行ったとしたら、

一体どのような工場見学になるだろうか?

私は脳内でシミュレーションしてみた。

 

工場は人里離れた森の中にある。

外観に変わった所はない。

建物はごく普通の工場だ。

こんな角張った建物から、

本当にあんなねるねるしたものが

生まれるのだろうか?

私は疑問に思った。

 

工場へ入ると案内係の

練馬さん(仮名)が現れた。

穏和な笑顔が特徴の好青年だ。

案内はとても手馴れている。

きっと私と同じような

見学者は多いのだろう。

 

まず案内されたのは、

タンク部屋だ。

巨大なタンクの中には

カラフルな液体が

ぐつぐつと煮えている。

どうやら水分を飛ばしているようだ。

私は

「一体あの材料は何なのですか?」

と聞いてみた。

しかし、練馬さんは

にこにこと笑うばかりで、

何も答えてはくれない。

 

続いてのコーナーは、

水分を飛ばされ、粉末状になったものを、

他の粉末と混ぜ合わせるコーナーだった。

私は

「あれは化学薬品なのですか?」

と聞いてみた。

しかし、練馬さんは

にこにこと笑うばかりで、

何も答えてはくれない。

 

ここらへんで私は

トイレに行きたくなってきた。

そのことを伝えると、練馬さんは

丁寧にトイレの場所を教えてくれた。

おかげで私は難なく

トイレに行くことができた。

ありがとう、練馬さん。

 

だが、方向音痴である私は

帰り道を見失ってしまう。

そしてそのへんをうろうろしていると、

ドアが半開きになっている部屋を見つけた。

試しに覗いてみると、

そこにはーーーが広がっていた!

私はショックで動けなくなった。

何も見なかったことにしよう・・・。

そう決めて振り返ると、

そこには無表情の練馬さんが立っていた。

そして

「お前は知りすぎた」

と言っ(ここで意識が途切れる)