だいたい日刊 覇権村

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蛍光灯に学ぶブラック企業

人は、かけがえのない存在だ。

誰もが1人1人違っていて、

唯一無二の存在である。

誰も誰かの代わりにはなれない。

 

だが、蛍光灯は別だ。

代わりはいくらでもいる。

消耗したら使い捨てればいい。

今日は残念ながら、

うちの蛍光灯が使い捨てられてしまった。

まるでブラック企業みたいな有様だ。

一体どうしてこうなったのか?

彼のこれまでを振り返りながら、

考察してみよう。

 

彼が我が家に入社したのは数年前。

当時のことは、今でもよく覚えている。

とても元気な若い蛍光灯だった。

明るさだけが取り柄の

期待の新人であった。

彼は持ち前の明るさで、

夜も遅くまでバリバリと働いていた。

 

しかし、1年もすると、

様子がおかしくなり始めた。

彼は徐々にダークサイドに引かれるようになり、

目は曇り、明るさも消えていった。

勤務態度も悪化し、居眠りが増えた。

終いには2秒に1回は気絶するようになる。

そして「ジ、ジジ・・・」などと、

死にぞこないのアブラゼミめいた

得体の知れない奇声を上げ始めた。

そして突然キレて、

退職してしまったというわけだ。

 

それにしても一体何が問題だったのだろう。

まったく理由がわからない。

労働条件は悪くなかったはずだ。

 

まず、職場は我が家の台所だった。

外部との連絡は絶たれ、

社外への出入りは、もちろん禁止だ。

とても集中できる環境だったと思う。

 

お昼休憩などは当然認められない。

だが、目の前でおいしそうな料理を

作ってちらつかせ、

そして食べさせない。

要するにずっとおあずけの状態だ。

これは甘えたメンタルを

鍛え直す場所である。

 

シフトはかなり不定期だ。

1晩中働かせられたと思ったら、

1日中休みの日もある。

そう思ったら唐突に深夜3時に起こされ、

カップヌードルのにおいだけ

かがされるなどの業務もあった。

 

このように、とてもやりがいのある職場で、

成長とか、飲みニケーションとか、

絆とかもあったと思う。

一体何がいけなかったのだろう。

これだから最近の若者ときたら。

 

 

 

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