昨日は友人の家へ遊びに行った。
久しぶりに会ったので近況を尋ねると、
最近料理を勉強しているとのことだ。
始めてから間もないが、
その腕にはかなり自信を持っていた。
友 「今日は俺の手料理をご馳走しよう」
私 「それは楽しみ!」
友人宅では、しばらくゲームなどで遊び、
気づけば夕飯時になった。
そろそろ料理の時間だろうか?
私は何を作るのか尋ねた。
すると友人は部屋を出て、
誰かと電話し始めた。
そして戻ってきて言った。
友 「じゃ、ゲームに戻ろうか?」
私 「あれ、料理は?」
友 「大丈夫、すでに手は打ってある」
私 「(下準備とかだろうか?)」
30分ほどすると、家のチャイムが鳴った。
友人は来客に対応し、
帰ってくると言った。
友 「ぶっだ、できたぞー!」
その手にはしっかりと手料理のピザが載っていた。
恐らく、チャイムに出る道すがらに
料理してきたのだろう。
私はその素早さに感服した。
なんという早業だ。
私は料理をしている気配にすら、
全く気づかなかった。
私 「腕を上げたな」
友 「だろう?」
友人は得意げに微笑んだ。
ピザはとてもおいしかった。