だいたい日刊 覇権村

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人形町探検記


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今日は所用で人形町へ行ってきた。

人形町は前から気になっていた町だ。 

私もよく疲れていると

「まるで人形のような目だ」

と言われるので、少なからぬ縁を感じる。

 

看板には人形町の名前の由来が書かれていた。


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だが、こらえ性のない私は、

2行以上のキャプションが読めない。

とりあえず人形がいっぱいだから

人形町というのだ、と結論づけた。

 

町をふらふらしていると、

前からくたびれた表情の

中年男性が歩いてきた。 

間違いなく人形である。

恐らくこれを操っている術者が近くにいるはずだ。

一体どこにいるだろうか。  

 

またしばらく歩くと、

今度は最中を買っているご婦人がいた。

もちろん人形である。

最近の人形は随分精巧に出来ているものだ。

言うまでもないが、

最中を売っているおばさんも人形である。

人形が人形に物を売る。

完全にこの中で生態系が完結している。

調和の取れた自己完結社会だ。

 

さて、人形町は古式ゆかしい町だ。

和風建築が立ち並び、古き良き時代を感じさせる。

 

その町並みはとてもシックな・・・f:id:buddha01:20191021233021j:image

 

シックな・・・

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まったくパチンコ屋というやつは・・・。

パチンコは本当にいつでも

景観と人の心を破壊する。

 

だが、よく見ていると、

店からは続々と人形のように

虚ろな目をした何かがあふれ出てくる。

そういう点ではこの店も

人形町の一部なのかもしれない。

 

ちなみに用事先の相手は、

人形ではなく、人間だった。

なるほど、この人は多分人間使いの側だ。

この町の住人は、人形か人形使いのどちらかなのだ。

人形でないなら人形使い以外ありえない。

私は手早く用事を済ませようとした。

だが、まんまと口車に乗せられ、

相手の良いように操られた。

どうやら私は人形の側だったようだ。

人形町、恐ろしい町だ。