今日は家で歩いていると、
つまようじが足の小指に突き刺さった。
私の小指と私は悲鳴を上げた。
ゲリラによる待ち伏せ攻撃だった。
不意を打たれたので手も足も出ない。
捕らえたゲリラは速やかに処刑し、
私は反政府勢力の討伐へと乗り出した。
まず、カーペットをめくり、
他にゲリラがいないか確かめた。
幸い、敵の姿は見当たらない。
それどころか、昔行方不明になった
500円玉を見つけた。
被害者はひどく衰弱していた。
恐らく、ゲリラによって
人質に取られていたのだろう。
拷問のあとも見受けられる。
許せない。
次は台所だ。
台所は重要な場所である。
革命は台所から起こるとも言われている。
私は敵をしらみ潰しに探した。
しばらくすると、
つまようじ達の集落が見つかった。
ここが反政府運動の拠点だろう。
私は彼らを一本ずつ尋問し、
厳しい思想統制を行った。
そして、汚れていたつまようじを
2、3本取り出し、
彼らの目の前で処刑した。
「いいか、もし我々に逆らうなら、
次はお前達がああなる番だ」
そう脅すと、つまようじ達は
震えながら元のケースに戻っていった。