今日はいきり散らかした若者らが、
ウェーイ!などと叫んでいるのが、
外から聞こえた。
住んでいる近辺は閑静な住宅街なので、
普段はこうした声をあまり聞かない。
お盆だというのに、一体どうしたことだろうか。
公民館で長老的な老人に話を聞いたら、
きっとこんな答えが返ってくるだろう。
「いいか、若者よ。
あのウェイ達は彼岸から来た亡者どもだ。
目を合わせてはいかん。
連れていかれるぞ。」
連れていかれる場所が
あの世かディスコかはわからないが、
どちらにせよ生きては帰れないだろう。
やはり盆は外には出ず、
家でゴロゴロしているのが一番だ。
盆じゃなくてもそれが一番だ。