先日、友人のF氏からこんな話があった。
F 「炭化した木に興味ある?」
私 「あるある!
今ちょうど炭化した木を見たいなって
思っていたところ!」
とても気になる木の話に
私は飛びついた。
全国には約3千万人の
炭化した木ファンが存在している。
もちろん私もその1人だ。
そして友人の話によると、
燃やした木のアートがメインの展覧会が、
埼玉でやっているらしい。
これに行かない理由などあろうはずもない。
我々はそれに行くことにした。
そして本日、その美術館へ行ってきた。
今日は天気も快晴。
絶好の炭化した木日和だ。
我々は意気揚々と美術館へと向かった。
展覧会にはこういうものが
展示されている。
見るからに炭化した木だ。
これには期待が高まる。
私 「体験コーナーってないかな?」
F 「何するの?」
私 「木に火をつけて炭化させる」
F 「美術館前にたくさん木が生えているよ。
あれに火を灯していこう」
私 「たくさんのアートができるな!」
しかし、残念ながら体験コーナーはなかった。
ここらへんは改良の余地があるだろう。
ところで、この炭化した木は
一体何を意味しているのだろうか?
おそらくは円環、垂直、生命・・・
そして聖と邪を意味しているのだと思う。
・・・よくわからない。
現代アートにはわけのわからないものが多い。
現代アートは英語でコンテンポラリーアートと呼ぶ。
だが、我々は意味不明な現代アートを
「ぽんてんこらりーあーと」と呼んでいる。
そうした観点から見ると、
今日の展示はとても良い
ぽんてんこらりーあーとだ。
会場へ入ると、まず最初に
我々を出迎えたのは、
炭化した木だ。
F 「炭化した木だね」
私 「すごい、炭化した木だ!
本当に炭化している!」
我々は炭化した木を前にして
興奮を隠しきれなかった。
次の場所へ行くと、
今度は炭化した木が出てきた。
私 「お、炭化した木だ!」
F 「いい具合に炭化しているね」
さらにその次は、
炭化した木のコーナーだ。
私 「炭化した木だな」
F 「意外と長いね」
私 「結構太さもある」
そして今度は、
炭化した木が見えてきた。
F 「炭化してる」
私 「木だなぁ」
F 「大きい」
その次は、炭化した木。
私 「丸い」
F 「黒い」
私 「焦げてる」
次、
私 「火」
F 「炭」
私 「木」
・・・
というわけで、我々は
思う存分炭化した木を満喫した。
これでしばらくは
急性炭化した木欠乏症にも
悩まされずに済むだろう。
全国の炭化した木ファンの皆さんも
是非一度来てみて欲しい。
これのためだけにでも、
魅力の無い県ランキングに
必ずランクインするあの埼玉県へ
訪れる価値はあるだろう。