先日、これまで使っていたリュックが
壊れてしまった。
元からいろいろ問題はあった。
多分、リュック選びを間違えたんだと思う。
あの時、
「なんか安いし良さそう！」
という漠然とした理由で買ったから
いけなかったのだろう。
今度はもっと真剣に選ぼう。
依って立つべき根拠、
確固とした理由、
そういったものを求めなければならない。
理詰めで深く考えていこう。
まずリュックに必要なもの。
それはズバリ安さだろう。
ああ、また心が安さに傾いてしまった。
これがダメだったのだ。
この小市民根性がいけないんだ。
頑張れ自分。
負けるな自分。
過ちを繰り返すな。
今回はキッパリ安さは
捨てようじゃないか。
では、価格帯は1万円以上としよう。
良きものはそれなりの値段がするものだ。
これで1つ、条件が確定した。
次に進もう。
私はよくタブレットやノートPCを持ち歩く。
そのため、リュックはそうしたデバイスに
優しいものが良い。
探してみると良いリュックが見つかった。
なんとこれはUSBポートがついている。
これは便利だ。
しかも、便利なだけではない。
たとえば道端でiPhoneのバッテリーが
切れてしまった人がいるとしよう。
そんな時はそっとUSBポートを差し出し、
「僕の電気をお食べ」
と、某餡パン男のように
優しく声をかけることができる。
人助けもできて一石二鳥だ。
では、ここで本質的な問題に踏み込もう。
リュックにとって
最も重要な要素とは何だろうか？
それは防御力だ。
いくら攻撃力が高くても、
もし防御力がなければ、
一撃で死ぬ可能性もある。
生き残るためには
一にも二にも防御力。
そういう観点から言うと、
耐衝撃機能が欲しい。
これならクッションも入っているし、
とっても安心だ。
だが、果たしてこれで十分だろうか？
いや、不十分だ。
もしかしたらモンスタークレーマーめいた何かに
刃物で襲われるかもしれないからだ。
なんとかブレードアタックを食い止めたい。
そこで防刃リュックの出番だ。
これならいける。
辻斬りだって止められる。
今度こそ安心だ。
いや、果たして本当にそうだろうか？
もし相手がハンドガンを持っていたら、
なすすべがないじゃないか。
ならこれでどうだ！
スワットでも使われていそうな
ケプラー素材の装甲だ。
これなら完璧に暴徒を食い止められる。
もしそれでダメならこれもつけよう。
これならマシンガンだって防げるぞ。
これでいけるか？
いや、ダメだ。
もしかしたら敵は直接攻撃は諦めて、
ガス攻撃なんかを行ってくるかもしれない。
では、やっぱりこちらにしよう。
これなら毒ガスだろうが、
生物兵器だろうが安心だ。
こんな感じだろうか。
うーん、私は一体何を求めていたんだったか・・・。
