今日はいきなりステーキに行くことが、
いきなり決まった。
さすが名前にあるだけあって、
すごい唐突さであった。
だが、行くには一抹の不安があった。
というのも、皆さんもご存知の通り、
いきなりステーキは、
いきなり業績が悪化し、
いきなり大量閉店し始めている。
そんなご時世にいきなり入店したら、
いきなり会計を求められ、
いきなり金をむしり取られる。
そして、いきなり寒空の下に放り出され、
いきなり突っ込んできたトラックに
轢かれて死ぬことだろう。
もっと別のやり方を考える必要がある。
ここで逆転の発想をしてみてはどうか。
常にいきなりを求められる彼らだからこそ、
ゆったりとしたコミュニケーションを
欲しているのではないだろうか？
そこでまずはその心を和歌に詠み、
使いの者に届けさせよう。
「いきなりと
言われ続けし
店だけど
我は行くべし
ゆるゆるなどと」
すると、しばらくして返歌が届く。
「その意気や
良しと我らは
思いけむ
ご来店をば
お待ちしてます」
これで交渉は成立だ。
あとはしみじみともののあはれを
感じながら、牛車でゆるゆると向かおう。
そしていきなり入店
じわじわサラダ
いきなりステーキ
いきなり火傷
いきなり完食
いきなり退店
いきなりブログ執筆
いきなり終了
