昨日、帰りのスーパーで
本マグロのたたきが売られていた。
ラベルには
「天然！」
「おいしい！」
「本マグロ！」
などと大々的に書かれていた。
きっと天然でおいしい本マグロなのだろう。
私はもちろん購入した。
そして期待を胸に家に向かった。
帰宅後、早速まぐろのたたきを食べた。
・・・死んだ魚って味だった。
この不味さから考えるに、
死因は苦しんだ挙げ句の溺死だろう。
被害者は成人男性。
殺害動機は怨恨とみて間違いない。
とにかくまずかった。
このまずさを他の人にも
共有してあげたいと思い、
友人に死んだ魚を食わされた話をした。
すると、友人曰く、
「俺はこの前、寿司屋で
おいしいまぐろのたたきを食べた。
あれは本当においしかった。
きっと良い感じに死ねたんだ。
多分、安楽死じゃないかな。
とても良い死因だったんだと思う」
とのこと。
おいしい魚かどうかを見分ける指標は死因。
死因がわかればおいしさがわかる。
もし魚の品質に不安を感じたら、
店員さんに
「これ、どうやって死にましたか」
と、聞いてみよう。
そうすれば、
「あ、こいつわかってるな」
と、思われるか、
「では実演してみましょう」
といってネギトロにされるかのどちらかだ。
