少しずつ暖かい日も増えてきた。
そろそろ花見の季節である。
花見と聞くと、苦々しい記憶が蘇る。
昔、私が花見の幹事になった時、
スケジューリングをミスった結果、
皆を枯れ木の野原に連れてきたことがあった。
あの時は目の前に広がる寒々しい
光景以上に、心の中は枯れ果てた。
以来、花見の幹事を頼まれそうになると、
「枯れ木を見る覚悟はあるか?」
と問うようにしている。
そうすると、幹事を任せるのを断念するか、
枯れ木でも良いという異常者達の
集まりになるかのどちらかである。
どうも今年は後者になりそうな気配がある。