だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

簡単!名刺の作り方

 

名刺を持っている人は多い。

今この記事を読んでいる人も、

ほとんどは持っているのでは

ないだろうか?

だが、名刺を持っていない人も

それなりにいる。

そして、どう作ったらいいか

わからない人だっているものだ。

そこで今日は簡単な名刺の作り方を紹介したい。


さて、まずは名刺に

何を書くだろうか?

多くの人は、名前を書こうと

し始めるかもしれない。

だが、これはとても危険な振る舞いだ。

なぜなら相手に真名が

知られてしまうからである。

真名を知られれば、

災いが降りかかる。

だから中国では本名とは別に

字(あざな)をつける習慣があったし、

陰陽師は名を知られることを嫌った。

そしてそれは現代でも変わらない。

例えば我々がネット上で

ハンドルネームを用いるのは

なぜだろうか?

それは魑魅魍魎から身を守るためだ。

日々、SNSからは数多くの

物の怪が生まれている。

そしてそれらはネットの闇から

虎視眈々と我々を狙っているのだ。


それに名刺という字を見て欲しい。

名を刺すと書いて、名刺。

刺されるぞ。


そういうわけなので、

名刺には真名と関係ない

あだ名やハンドルネームを

書くと良いだろう。

ちなみに私の字(あざな)はぶっだ。

有り難き御仏のパワーが

この身を守る。


しかし、危険を承知で

なおも自分の名を叫びたい。

そんな人もいるかもしれない。

そんな時はラテン語

ウルドゥー語で書くと良いだろう。

そうすれば誰にも真名はバレない。


だが、欠点もある。

そんな意味不明な名ばかり

書いていると、

自分が何者なのかわからなくなり、

アイデンティティが崩壊し、

発狂する者もいる。

名前が無くても揺らがない

確固とした自己を

作り上げる必要があるのだ。


さて、次に名刺に書くのは何だろうか?

多分住所ではないだろうか?

だが、これも危うい行動だ。

もし素直に現住所を書けば、

ここでは書けないような物が

たくさん送りつけられる。


それだけではない。

グーグルストリートビューで検索されて

自分の家をまじまじと見られ、

「まるで竪穴式住居だな」

などとほくそ笑まれる。

許せない。


なので住居は近くの

警察署の住所を書いておこう。

そうすれば危険な物が送られれば、

相手はそのまま刑務所行きだ。

だが、普通の手紙や年賀状が送られれば、

刑務所へ行くのは我々である。

やっぱり警察署の住所はまずい。


というわけで住所は、

「なんかあっちの方」とか、

「お箸を持つ方」とか、

「上」とか、「東」とか、

そういった漠然とした場所を

書いておくのが良いだろう。


他に名刺に書くことは、

メールアドレスだろうか。

普段使っているメアドを書く人が

これまた多い。

無論、これもいただけない。

真名と真メアドを知られれば、

災いが降りかかる。

とりわけネット上には、

平成の妖怪達が跋扈しているのだ。

真メアドを知られれば、

そうした物の怪が群がり、

ネット百鬼夜行の始まりである。

そういうわけなので是非とも

仮のメアド取得をおすすめしたい。


こんなところだろうか。

こうして嘘と偽りと

意味不明の言葉が綴られた

素敵な怪文書が出来上がった。

まぁ、名刺なんてそんなものである。

資源の無駄なので、

作らない方がいいだろう。