だいたい日刊 覇権村

実益のないことしか書かない 毎日21時更新予定

ザリガニの思い出

今日は川でザリガニを取っている

子供たちを見かけた。

ザリガニ・・・とても懐かしい単語だ。

ザリガニを見ると、小学生時代に

教室で飼われていたザリガニを思い出す。

今日はザリガニの思い出を書こうと思う。

 

さて、話は少しずれるが、

その頃はこんな遊びが流行っていた。

それはフィルムケースに

バブと水を入れ、蓋をする。
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するとお風呂に入れた時のように

バブからシュワシュワガスが出て、

爆発するというものだ。

歴史の時間で元寇をやった時、

モンゴル軍が使った爆弾「てつはう」から

着想を得て、私が考案した。

これは見た目の派手さに比べて、

被害は少ないことから、

安全で人道的な兵器として注目を浴びた。

だが、それを良いことに、

クラスメイトたちは愚かにも

人に対して直接投げつけるなどの 

蛮行に及んだのだ。

私は紳士的な小学生だったので、

もちろんそんなことはしない。

ただ嫌いなお友だちの山本君のポケットに

そっとこれを忍ばせて、

スマートに爆殺したぐらいだ。

 

さて、こういう次第であったため、

学校では連日爆弾テロが相次いだ。

そしてとうとう学校側は重い腰を上げ、

厳しく取り締まることになった。

首謀者は当局から激しい弾圧を受け、

私も責任者として処罰された。

これについては今でも納得がいっていない。

ともあれ、こうして「てつはう」ならぬ

「バブはう」は禁止され、

製造も持ち込みもできなくなった。

 

だが、ここで話は終わらない。

バブはうは禁止されたとはいえ、

バブ自体は禁じられていない。

そしてバブを用いた様々な悪事が行われた。

その中でも最悪の悲劇は、

ザリガニバブ虐殺事件だ。

これはその名の通り、

ザリガニの水槽にバブを入れ、

彼らを噴死させた事件である。

一体犯人が誰なのかは

未だにわかっていない。

多分、ザリガニ飼育係の加藤君が

めんどくなってやったんだと思う。

 

こうしてバブをめぐる物語は、

ザリガニの犠牲を最後に終止符が打たれる。

事件の放課後、ザリガニの葬儀が

しめやかに行われた。

だが、いつも悪臭を放っていた水槽からは、

その日だけはとても良い

ヒノキの香りがしたという。