友人のツトム氏は、酒好きで有名だ。
彼は四方八方で酒を飲み、
多くの迷言を残した。
今日もその一部を記そうと思う。
後世への戒めとして。
そして未成年者への警告として。
前回のつづき。
ツ 「ぶっだは基本生きていない。
だってちゃんと酒を飲まないんだもの」
私 「いや、ちゃんとしてると思う。
酒に溺れる方がちゃんとしてないのでは?」
ツ 「ぶっだはわかってないな。
まだまだ悟りが足りてない」
私 「そうだろうか」
私 「それにしても、それだけ酒好きなら、
飲み会もさぞ大好きなのだろう」
ツ 「そうでもない」
私 「そうなの?」
ツ 「とりわけ上司が参加すると最悪。
謝って欲しい。
1人1人に詫びを入れて欲しい。
全員の許可を取ってから
初めて来て欲しい」
私 「それはわかる気がする」
ツ 「あー、酒の話してたら、
酒飲みたくなってきたなー」
私 「いつもだろ。
というか今手に持ってるだろ」
私 「しかし、君は酔いつぶれると
本当に面倒だ。
だから毎回、君が酔う前に、
途中で水を飲ませなければならない。
はやく自分でコントロールできるように
なって欲しいものだが」
ツ 「最近は時々自分でも水飲んでる。
1人でちゃんと水飲めるようになったんだぞ!」
私 「なに3歳児みたいなこと言ってるんだ!
当たり前だ!」
その後、私はコップを取り上げようとしたが、
奪い返され、自分で手酌を始めた。
ツ 「まぁまぁまぁやってくださいよ」
ツ 「いいっていいって」
ツ 「そんなことないっすよ!
さ、ググッと」
ツ 「いやー、悪いね」
私 「悪いだろ。狂気を感じる」
また、しばらくすると
ツ 「もう酒はいいかな。
ビールに切り替えよう」
私 「日本語って難しいね」
最後に友人は真顔になり、
「酒とは生である」
と古代ローマの皇帝みたいな名言を残し、
そのまま潰れていった。
そして私は友人の残骸を処理した。