今日は友人に
「目玉クリップの話を書いて！」
と言われた。
目玉クリップとは、
こういうやつのことだ。
面白そうだったので、
私は快諾して書き始めた。
しかし、書き終わると、
想像するだにおぞましい内容に
なってしまったので、
急遽番組の内容を変更してお届けします。
今日はウェットティッシュについて話そう。
我が家ではウェットティッシュを
よく使う。
ウェットティッシュとは、
長年ウェットな関係を築いてきた。
カレーうどんがこぼれる等の
大災害時にも、お互い助け合ってきた。
しかし、昨日ウェットティッシュを
使おうとしてみたら、
蓋があいていた。
ウェットティッシュは、
ドライティッシュになってしまったのだ。
このままでは、我々の関係も
すぐに乾ききったものになるだろう。
私はすぐさま換えを買いに行った。
乾いた関係に潤いを取り戻すために。
訪れたのはドラッグストアだ。
先日のコロナ禍(うず)の頃は、
大変だった。
ウェットティッシュの場所を
店員に聞いても、
「ねぇよ、そんなもん」
みたいなドライな対応だった。
だが、今回は丁寧に
教えてくれた。
店員にも潤いが戻ってきた。
おかげで難なく買うことができた。
帰宅後はウェットティッシュをセットし、
またウェットな関係が始まった。
だが、今日の夕飯の時、
事件は起きた。
ウェットティッシュでテーブルを拭き、
私が飲み物を取ろうとした時のこと。
私 「あっ・・・」
私はコップを落としてしまった。
そして、汚れたウェットティッシュに、
ジャスミン茶が降り注いだ。
ウェットティッシュは、
更にウェットになってしまった。
ウェットウェットティッシュは、
恨めしそうにこちらを見た。
私はサッと目をそらした。
ドライな対応だった。
